ここに越してきてもうすぐ4年か
イヤもー親父が胃がんになんかなったもんだから
いろいろ焦ってしまった
ステージ3というやつだったらしいのだが、
結果的に胃を三分の二ほど切り取ってあとは抗がん剤治療を1年間
これで再発しなければめでたしめでたし
だそうだ
とりあえず良かった
■発覚~入院~退院までまあいろいろあった
検査を受けて癌が発覚した日には顔面蒼白で50mも歩けなくなるぐらい弱体化してたり
ついていった検査の詳細結果説明時に再度採血したら先生もビビる数値になってて即日入院になったり
入院後も出血が止まらないせいでなかなか手術の日取りが決まらなかったり
かと思えば輸血でわりかし元気になるらしく「腹減ったから隠して梅干しもってこいプリン持って来い」とおふくろさんにメールが来た話を聞いて人間ってスゲー(単純だ)なと思ったり
本当に隠して持って行ったおふくろさんに人間ってスゲー(てかまずいだろ)と思ったり
息子として説明を受けに病院行くたび
無断で病室から嬉しそうに歩いてきて立ち話する親父と一緒に看護師に怒られたり
(コロナのため面会は厳禁……なのだがもう最後のほうは放っておかれていた)
かと思えば「なんで俺が癌になんかなるんだ」とかつぶやきながら
痩せていく親父の姿を見て少々切なくなったり
「手術はいつでしょう」「もう少し体力が戻ってから」いや見た感じ確実に体力減る一方だべと思ったり(理性ではわかるがやはり焦る)
やっと手術日が決まったらそれはそれでいろいろ不安になりつつもおふくろさんの前では逆に落ち着かせる風を装ったり
手術後に切り取った患部を見せてもらって
なんかに似ている、あ、あれだ巨大な牛スジ とか思ったり
家に戻ってきたとたんにスナックパンにかじりつく親父を見て
あ、あれ、もう食っていいんだっけ?と混乱したり
すっかり顔色が戻った親父を見て心底安心したり
抗がん剤治療の説明を聞きに行ったときに「酒が飲みたい」「ワイン飲んでいいですか?」と先生に聞いて当然アウツと言われ不貞腐れる親父を見てそれはそれで安心したり
(抗がん剤治療は肝臓の数値で継続・中断を決めるため1年間断酒確定)
まあいろいろあったが、このまま130くらいまで生きぬいていただくことを願おう
なあに1年なんてあっという間だそれくらい酒は我慢してもらおう
なあにあっという間だ
気が付きゃ俺もあと5か月で免停から1年
あと5か月
ハヨ……ハヨ点数モドレ……
■そんなこんなでいろいろ忙しかったはずなのだが
彼女ができた
もう俺は止まらない
止まらないんじゃああぁぁあぁぁあぁぁっぁぁぁっぁぁぁぁぁあああ